本来の売上高より「約120億円」過大に記載
東証プライム上場でパーキンソン病専門ホームなどを運営するサンウェルズ(石川・金沢市)は、5月15日の16時50分に《(訂正)適時開示書類「会社計画の再公表に関するお知らせ」の一部訂正について》というリリースを発表した。
それに先立つこと約1時間半前の15時30分、同社は《2025年3月期決算短信[日本基準](非連結)》や《2025年3月期決算説明資料》など5本のリリースを公表していたが、一部訂正を実施したのはそのひとつ、《会社計画の再公表に関するお知らせ》である。
1時間半後に訂正されたのは、25年3月期の売上高、営業利益と当期純利益の3項目。売上高は381億1100万円と公表されていたものが、実際は264億9600万円。営業利益と当期純利益も同様に営業利益が11億3600万円から11億1400万円に、当期純利益はマイナス8億6900万円からマイナス9億2500万円と訂正された。
一方、サンウェルズが同じく15時半の時点で提出していた25年3月期決算短信や決算説明資料にも売上高、営業利益、当期純利益は記載されていたが、それは正確な数値だった。つまり、件の《会社計画の再公表に関するお知らせ》の決算数値だけが訂正されているというわけだ。
リリースには今回の記載ミスの原因は記されていないが、サンウェルズを取り巻く状況は厳しい。