JALからの非公開化提案を受けて設置した「特別委員会」
特別委員会――。AGPは、今年1月にJAL執行役員名義で非公開化の意向が表明されたのを受け、弁護士で社外取締役の阿南剛氏を委員長に、同じく社外取でイー・ウーマン代表の佐々木かをり氏、今年6月の定時株主総会で社外取候補となっているパナソニック総研理事長の三⼜裕⽣氏を委員にした3人からなる特別委を2月、設置している。
ちなみに佐々木氏は現在、テレビ東京ホールディングスなどで社外取を務める一方、先般社外取を退任した小林製薬では、香港系アクティビスト(物言う株主)ファンドのオアシス・マネジメントから株主代表訴訟を起こされている。
また、三又氏は通商産業省(現・経済産業省)出身で、内閣府の知的財産戦略推進事務局長などを歴任したあとパナソニック(現・パナソニックホールディングス)顧問に転じ、現在はパナソニック総研理事長のポジションにある。
そのような構成の特別委だが、AGPは今回の5月13日のリリースで、委員3人の連名でJALの社長グループCEO(最高経営責任者)の鳥取三津子氏に宛てた同日付の書面《貴社の株主提案に関する質問とガバナンス検証委員会報告を踏まえた最終判断の要請》を「添付資料」として公表しているのだ。