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【5月9日「適時開示」ピックアップ】携帯ショップ、トーシンHDがまたも「第三者委員会」設置ほか1432件

先週金曜日5月9日の日経平均株価は前日574円高の3万7503円で取引を終えた。その5月9日の適時開示は1432件だった。

理由は子会社「トーシンモバイル」での財務報告疑義

東海地方でauやソフトバンクなどの携帯電話ショップを展開する東証スタンダード上場のトーシンホールディングス(HD、名古屋市、関連記事)は、5月9日に開かれた取締役会で、同社子会社の「トーシンモバイル」の財務報告をめぐって第三者委員会を設置することを発表した。

今年4月30日にトーシンHDの会計監査人から、2023年4月期から24年4月期にかけてトーシンモバイルの財務報告に関し、①財務報告用資料と実際の代理店精算用資料の2種類が存在、②財務報告用資料において代理店向けの端末販売等の売上高が過大計上、その結果、③帳簿上未回収となっている売掛金が存在している――との指摘を受けたことが理由という。

第三者委の委員構成についてはリリース時点では未決定だが、トーシンHDについては、今年2月14日に携帯電話契約における顧客へのキックバックの未精算に絡んで、第三者委員会報告書を公表。4月9日には経理担当役員が「一身上の都合」で辞任している。

前回の報告書受領から3カ月が経たないうちに新たな第三者委の設置を余儀なくされた格好だ。