【2025年3月14日「適時開示ピックアップ」】REVOLUTION、ガーラ、アクセスグループHD、ライトワークスなど556件のリリース

前営業日3月14日金曜日の日経平均株価は前日比263円高の3万7053円で取引を終えた。

そんな14日の適時開示は556件。この中から、コーポレートガバナンスや突発事象、リスクマネジメントに関するリリースをピックアップする。

REVOLUTION「株主還元」騒動で第三者委員会立ち上げ決定

リスクマネジメント系のリリースでは、東証スタンダード上場で不動産関連事業を手掛けるREVOLUTION(レボリューション、東京・千代田区)は3月14日、株主優待制度の新設と突然の取り止めという騒動をめぐって第三者委員会を立ち上げることを発表した。委員構成は未定という。

【REVOLUTION】第三者委員会の設置に関するお知らせ
https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/revolution-prod/files/ir_news/1757/f10daa4153a3a1f73034a9fec2960418.pdf

また、スタンダード上場でオンラインゲームのガーラ(東京・渋谷区)が有価証券報告書の虚偽記載で約6500万円の金融庁による課徴金納付命令が決定したことについてリリース。同社の売上高の大半は韓国での事業という。

【ガーラ】金融庁による課徴金納付命令の決定についてのお知らせhttps://www.release.tdnet.info/inbs/140120250314593859.pdf

アクセスグループHDなど、上場維持基準めぐるリリース相次ぐ

上場維持基準をめぐるリリースも目立った。

企業や学校のプロモーション支援を手掛けるアクセスグループ・ホールディングス(HD、東京・港区)は、同社が上場する東京スタンダード市場の上場維持基準「流通株式時価総額」を満たしていないため、今年に入ってから株主優待制度の充実や株式分割、第三者割当増資、資本業務提携といった施策を展開していることを改めて説明。株価向上に努めるとしている。

なお、スタンダード市場の時価総額基準は10億円で、同リリース発表後のアクセスグループHDの株価は14日終値の940円から1009円(17日10時半現在)に上昇。時価総額は14億円を超えているが、あくまでも東証の基準は流通株式の時価総額。同社は昨年3月末現在、この基準を下回っていた。

【アクセスグループ・ホールディングス】今後の株価向上施策の実行に関するお知らせ
https://ssl4.eir-parts.net/doc/7042/tdnet/2581395/00.pdf

アクセスグループHD以外でも……

グロース上場でマーケティング支援のシャノン「上場維持基準(純資産基準)への適合に向けた計画に基づく進捗状況について」

プライム上場でデジタルコンテンツ配信を展開するLink-Uグループ「上場維持基準(1日平均売買代金)の適合に向けた計画に基づく進捗状況」

今年2月に非公開化が不成立となったスタンダード上場の大阪油化工業「上場維持基準への適合に向けた計画」

プライム上場で投資用不動産の企画・開発のグローバル・リンク・マネジメント「上場維持基準の適合に向けた計画に基づく進捗状況(流通株式時価総額)について」

スタンダード上場で歯科医院等向けの通販事業を手掛ける歯愛メディカル「上場維持基準の適合に向けた計画に基づく進捗状況について」

……などが、上場維持基準をめぐるリリースを発表している。

上場基準適合計画を発表するも、「MBO」で市場から去る企業も

一方、東証グロース上場で人材開発のライトワークス(東京・千代田区)は、昨年4月末に公表した上場維持基準への適合計画を撤回すると発表。同日の14日にLWLホールディングスを公開買付者とするMBO(経営陣買収)の発表を受けてのことだ。

【ライトワークス】「上場維持基準への適合に向けた計画」の撤回について
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120250314594542.pdf