5月21日の日経平均株価は前日比230円安の3万7298円で引けた。そんな21日の適時開示は276件だった。
社長は報酬50%カットを1年間
東証グロース上場でネット書店などを運営するTORICO(東京・千代田区)は、業績悪化に対して経営上の責任を明確にすると同時に業績回復に努めるという理由で、今年5月から来年5月までの1年間、役員報酬を代表取締役は月額50%、専務と社外取締役は月額20%、監査役は監査役報酬を月額20%減額することを発表した。
実際、2025年3月期決の売上高は36億7700万円で前期比マイナス5.7%、営業利益2億6000万円、経常利益2億6400万円、純利益4億4500万円と、24年3月期同様、いずれも赤字に沈んだ。来期も赤字を見込んでいる。
そんな中、前日の5月20日にはTORICOの専務取締役が銀行との間で6万6000株の株式処分信託契約を結んだことをリリースしていた。また、有価証券報告書によると、代表の安藤拓郎氏の住所はシンガポールとなっている。
ところで、5月21日までの1カ月間で見ると、業績悪化を理由とした役員報酬の減額が発表した上場企業にはSchoo、ジィ・シィ企画、アツギ、森六、イントランス、MHグループ、アキレス、データホライゾン、島精機製作所などがあった。
15:30【TORICO】役員報酬の減額に関するお知らせ
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120250520559480.pdf