全米最年少CEO「ウォールストリートの寵児」の株式公開
それと同時に、ミンコウは融資などを通してマフィアと密接な関係を持ったことを、後のインタビューでも発言している。マフィアと関係があるとされる人物から資金提供を受けた後、その人物の勧めを受け、ZZZZベスト株を新興企業向け株式市場のNASDAQに上場させることを決めたという。
86年1月に未成年ながら会社を上場させたミンコウと、すぐに3億ドル超の時価総額を付けた彼のZZZZベストは、たちまち多くの金融業者、投資銀行家、弁護士、投資家の注目を集める。
20歳のミンコウは「全米最年少CEO(最高経営責任者)」として瞬く間に「ウォールストリートの寵児」と持て囃される。それまで以上にマスコミに登場するようになり、この頃、スタートし全米で絶大な人気を誇ったトーク番組『オプラ・ウィンフリー・ショー』にも出演。「大きく考え、大きくなれ」「可能性は無限大」とブチ上げる。また、両親を自分の会社の従業員として雇い、“My Way or the Highway”(注:「嫌なら(辞めてくれて)結構」の意味)と言い放つなど、怖いものなしの姿を見せつけた。
ZZZZベストの株価は4ドルから18ドルになり、53%の持ち株を保有するミンコウは、含み益ながら一躍、億万長者になった。まさに絶頂期真っ只中にあったミンコウ。そして彼は、株式公開によって調達した資金を使い、新たな事業拡大を目指すことになる――。