【外資系金融・元危機管理責任者の“不祥事伝承”#2】不祥事の“風化抑止”こそ経営課題の時代
企業不祥事「伝承」の掟
- リスクマネジメント
- 企業不祥事・不正
- 白井 邦芳《プロフィール》
#1記事で、昨今の「行政・司法リスク」の高まりを受けて、不祥事を引き起こした企業は、その実像をこれから入社してくる後進を含めて社内外で共有し…
早稲田大学教育学部卒業。1981年AIU保険会社に入社。日米において企業不祥事、役員訴訟、異物混入、情報漏洩、テロ等の事件・事故の危機管理コンサルティングに多数関わる。2000年AIU初代危機管理コンサルティング室長を経て、2003年AIGリスクコンサルティング首席コンサルタント、2008年AIGコーポレートソリューションズ常務執行役員。2004年7月~2008年12月には初代AIG BCP Officer(事業継続計画担当役員)に就任、AIG RRT(緊急事態対応チーム)に所属し危機管理分野の責任者を務める。その一方、産業再生機構(当時)への危機管理支援やその投資先企業へのリスク管理の指導にも深く関わる。その後、ACEコンサルティングのエグゼクティブ・アドバイザーに就任、現在に至る。2017年社会情報(現在「社会構想」に改名)大学院大学専任教授、事業構想大学院大学客員教授に就任。2015年にはフジテレビ連続ドラマ「リスクの神様」原案提供および監修を担当。
#1記事で、昨今の「行政・司法リスク」の高まりを受けて、不祥事を引き起こした企業は、その実像をこれから入社してくる後進を含めて社内外で共有し…
企業に不祥事が発覚すると、メディアは、社名はもちろん、不祥事の内容を詳細に報道する。その一方、“不祥事慣れ”している業界や経営トップは「ほと…