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創薬ベンチャー、ファンペップ社外監査役・南成人氏が「日本公認会計協会会長就任」で辞任

東証グロース上場の創薬ベンチャー、ファンペップ(東京・中央区)は6月24日、同日付で社外監査役の南成人氏が辞任したことを発表した。南氏は7月23日付で日本公認会計士協会会長に就任予定を受けてとのことだという。

公認会計士で仰星監査法人パートナー(前理事長)の南氏は、2020年9月30日に開催された臨時株主総会でファンペップの社外監査役に就任。昨年3月27日開催の定時株主総会で再任され、28年まで任期を残したままで今回の辞任となったが、今年4月に日本公認会計士協会の次期会長に決定していた。

南氏は1993年に現在の仰星監査法人を設立、17年に理事長に就任し、19年には日本公認会計士協会の事務理事、22年からは同副会長に就いていた。野村総合研究所での社外監査役の経験もある。今回のファンペップ社外監査役からの辞任は「協会の業務に専念するため」としている。

一方、ファンペップは13年に設立。大阪大学を筆頭に大学や研究機関、製薬会社などの事業会社と医薬品の共同研究開発を行い、ライセンスやロイヤリティ等の収入を得る創薬ベンチャー。アミノ酸がタンパク質になる過程でできるペプチドを利用した医薬品の開発を進め、今年には花粉症を対象としたアレルギーワクチンの第Ⅰ相臨床試験が開始される予定という。

そのファンペップの24年12月期の売上高は600万円、営業損失は9億円に沈んだ。また、23年12月期の売上高はゼロで、営業損失は9億9400万円と、特に22年12月期以降は売上高も振るっていない状況が続いている。

なお、同社は南氏の辞任を受けて、補欠監査役の樋口尚文氏が6月24日付で就任した。

15:30【ファンペップ】監査役の辞任及び補欠監査役の監査役就任に関するお知らせ
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