5月22日の日経平均株価は前日比313円安の3万6985円で取引を終えた。そんな5月22日の適時開示は354件だった。
実態のない蓄電池取引をめぐって課徴金
本誌既報の通り、東証スタンダード上場で医療・衛星画像の処理などを提供するイメージワン(東京・品川区)は5月22日、金融庁から課徴金納付命令を受けたことを発表した。課徴金は6507万円で、納付期限は7月22日。
今回のイメージワンに対する課徴金納付命令は、同社の蓄電池取引と不動産取引などをめぐったもの。今年3月28日には証券取引等監視委員会から、2020年9月期有価証券報告書の「減損損失の未計上」と22年9月期有価証券報告書の「売上の過大計上」の虚偽記載を指摘され、金融商法取引法に基づく法令違反で課徴金納付命令を出すよう金融庁に勧告されていた。
一方、この問題に関連してイメージワンは23年に第三者委員会を設置。その調査結果を受け、昨年3月には東証からも、22年9月期第1四半期から23年9月期第3四半期までの決算短信において、上場規則に反し虚偽の記載をしたなどとして、同年9月と10月に改善報告書を提出している。
ちなみに、今回問題となっている実態のない蓄電池取引をめぐっては、今年に入って城北ヤクルト(東京・足立区)など、4社から訴訟を提起されている。
17:00【イメージワン】金融庁による課徴金納付命令の決定についてのお知らせ
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120250522562119.pdf