第三者委員会と不正検査の現在地

フジテレビ第三者委で活躍の「公認不正検査士」とは何か

フジテレビを舞台にした中居正広氏による性加害問題で俄然、その存在に注目が集まることとなった第三者委員会。1990年代末期、日本経済を襲った金融危機とそれに伴う金融機関の相次ぐ破綻を受け、構成員自らがその顛末をたどり、破滅の道を検証しようとしたのがその嚆矢とされる。 それから四半世紀余りーー。企業をはじめとする組織の不正・不祥事の真相を第三者の力をもって究明し再発防止につなげる“道具立て”として、第三者委はいまや一般化している。 そんな中で注目を集めるのが、第三者委委員を務める弁護士や公認会計士が時に具備する「公認不正検査士(CFE)」なる資格だ。 第三者委の現状とその問題点、そしてCFEの役割に当事者たちのインタビューで迫る。