6月19日の日経平均株価は前日比396円安の3万8488円で取引を終えた。そんな6月19日の適時開示は187件だった。
株価は2週間で200円下落
東証グロース上場で不動産向けソフトの開発・販売を行う日本情報クリエイト(宮崎・都城市)は6月19日、新サービスのシステム不具合やデータ移行の不具合が相次いだことから、利用者に料金の返金を行うことをリリースした。
同社は今年5月28日に不動産事業者向けの管理会社と仲介会社が物件共有できる「リアルプロBB」というサービスを開始した。ところが12日後の6月9日、サービスに不具合が生じたことでコールセンターに電話が集中しつながりにくい状況になっていることを発表。システム不具合の修正、データの確認・補正等を行っているほか、コールセンターの人員を増やして対応するなどの対策を記載していた。
しかし、その3日後の6月12日に〈2025年6月18日より、統合前のサービス提供形態に戻すことを決定いたしました〉とサービス統合を解除することを発表する事態に。
操作画面の変更による業務効率の低下や動作不具合、データ欠損等に関する指摘が多く、〈当初意図していた「統合による価値」よりも、それぞれのサービスが本来持つ特性を個別に活かす方が、現時点においては、お客様にとってより良い選択となると判断いたしました〉と説明している。
なお、日本情報クリエイトがサービス開始を発表した5月28日の株価は終値875円だったが、6月17日には終値688円と年初来安値をつけるまで下落(6月19日終値は718円)。今年3月頃までは1000円前後で推移していた。
17:10【日本情報クリエイト】旧「リアプロ」および「リアプロBB」に関するお詫びと今期業績への影響について
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS81668/c7db3f2a/ed52/41b3/9b9f/e354bcf18435/140120250619594126.pdf