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ウィルソン・ラーニング ワールドワイド「過年度決算短信等訂正」リリースの数値にミス?

6月18日の日経平均株価は前日比348円高の3万8885円で取引を終えた。そんな6月18日の適時開示は184件だった。

食い違う数値、期間には明らかな誤記が…

東証スタンダード上場で企業向け人材コンサル大手のウィルソン・ラーニング ワールドワイド(東京・港区)は6月18日、同社の英国子会社においてグループ内債権債務に複数の不一致が見つかったことから精査を進めた結果、過年度にも不一致があったとして該当する決算を訂正するというリリース《過年度の有価証券報告書等の訂正報告書の提出及び過年度の決算短信等の訂正に関するお知らせ》を発表した。

そのリリースには〈訂正による過年度業績への影響額〉が“正誤対応”した一覧表として掲載されている。そして、その一覧表には決算の「期間」をはじめ、連結の「売上高」や「営業利益又は営業損失」「経常利益又は経常損失」「親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失」「総資産」「純資産」といった各項目における「訂正前」と「訂正後」の業績数値、「影響額」や「増減率」が記載されている。

ところが、本誌で今回、訂正された決算短信の数値と上記の一覧表記載の数値を突き合わせると、一覧表には決算短信にはない数値の記載が複数あり、決算期の項目も間違えているのでは? と思われる状況が見つかった。

一覧表には例えば、本来であれば「2025年3月期第1四半期」となっているべき期間が「2024年3月期第1四半期」と記載されていたり、違う項目に違う数値が記載されていたり……。本誌で確認したところ、その数、10カ所に及んだ。

これはコピー&ペーストの間違いなのか――?