サンウェルズ「プライム上場再審査と上場違約金」ほか、346件のリリース【5月1日「適時開示」ピックアップ】

昨日5月1日の日経平均株価は30日比406円高の3万6452円で6日続伸、約1カ月ぶりの高値で引けた。そんな1日の適時開示は346件だった。

再審査基準を満たさなければ「上場廃止」

東証プライム上場でパーキンソン病専門ホームなどを運営するサンウェルズ(石川・金沢市)は、東証から市場区分の変更申請における再審査の対象となったことと、上場契約違約金6240万円を徴求されたことを発表した(本誌関連記事参照)。

同社は今年2月に診療報酬の不正請求に関する特別調査委員会の調査報告書を開示し、2021年3月期から25年3月期第1四半期までの決算短信の訂正開示を行った。不正請求に伴う決算内容の訂正で、23年3月期および24年3月期の経常利益4割以上、当期純利益は6割以上減少した。

東証は、同社が22年6月にグロースに上場し、24年7月にプライムに区分変更しているが、その際に提出した書類が「すべて真実」である旨の宣誓書を出していたにもかかわらず、実際には〈不実の財務数値の記載等をしたうえで承認を得て〉いたことに加え、経営陣のリスク管理意識や、内部統制が機能不全に陥っていたことも指摘。

これらのことから、同社は4月30日から2026年4月30日まで、プライム市場への新規上場基準に適合しているかの再審査に入る。猶予期間内に新規上場の基準に適合しなかった場合、サンウェルズは上場廃止となる。

今回の事態は、昨年9月2日の共同通信の報道が発端だったが、同社は翌3日、〈そのような事実は一切ないことをお知らせいたします。また、記事の見出し、ならびに記事に記載されている事実について、法的な根拠なく報道しており、当社の信用を毀損していることから、訴訟を含めて法的措置を検討しております〉とリリースを出していた。

13:15【サンウェルズ】宣誓書違反による再審査に係る猶予期間入り及び上場契約違約金の徴求に関するお知らせ
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120250501529171.pdf