特別注意銘柄指定の「ウイルコHD」再発防止最終報告書公表
本誌でも取り上げてきた東証スタンダード上場の印刷会社、ウイルコホールディングス(HD、石川・白山市)は、再発防止委員会による最終報告を受領したと発表した。
ウイルコHDをめぐっては、子会社と共謀し新型コロナウイルス感染症の影響に伴う雇用調整助成金の申請について石川労働局から調査が入り発覚し、不正受給した8億6000万円を返還、有価証券報告書への訂正も行っている。昨年10月26日には東証から特別注意銘柄に指定され1440万円の上場違約金の支払いを命じられている。また同年12月20日付で社長の若林圭太郎氏が退任した。
特別注意銘柄に指定されると、1年後に東証に「内部管理体制確認書」を提出しなければいけない。その際、内部管理体制に問題があると認められる場合は上場廃止となる。
18:00【ウイルコHD】再発防止委員会の最終報告書に関するお知らせ
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120250430527704.pdf
ACSL「マッキンゼー出身社長」が“一身上の理由”で辞任
東証グロース上場で産業向けドローンの開発・販売を手掛けるACSL(東京・江戸川区)は、代表取締役CEO(最高経営責任者)の鷲谷聡之(わしや・さとし)氏から〈一身上の都合により代表取締役および取締役を辞任したい申し出があり〉(リリース)、同日開催された取締役会で申し出を受理したと発表した。
鷲谷氏は1987年生まれの38歳。早稲田大学大学院を卒業後、マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て2016年に同社に入社。20年6月から代表取締役に就いていた。
ACSLは千葉大学名誉教授でドローン研究の第一人者として知られる野波健蔵氏が13年に創業した。昨年12月時点で野波氏は同社の株式8.04%を保有している。
15:30【ACSL】代表取締役の異動(辞任)及び選任に関するお知らせ
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120250430527914.pdf