【4月8日「適時開示」ピックアップ】日本セラミックの情報漏洩、東洋エンジニアリングのブラジル連邦監察庁による行政審判、NPT治験延期など161件のリリース

昨日4月8日の日経平均株価は、前日7日終値より1876円高い3万3012円で引けた。4営業日ぶりの大幅反発で、終値としては過去4番目に大きい上昇幅だった。その8日の適時開示は161件。

東洋エンジニアリング「ブラジル汚職140億円罰金」に異議申し立て

14:20【東洋エンジニアリング】ブラジル連邦監察庁による⾏政審判の決定について
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120250408510740.pdf

プラント建設大手の東洋エンジニアリングは、ブラジル子会社Projeto de Plantas Industriais Ltda (PPI 社)が参加したプロジェクトの不正行為をめぐって、汚職対策を進めるブラジル連邦監察庁(CGU)から4月7日、同社およびPPI社に対し罰金約5億6000万レアル(約140億円)を科すとの決定を受けたことを発表した。

なお、東洋エンジニアリングは2021年、PPI社がブラジルCGUより行政審判の開始を受けたことについてリリースしていた(下記リリース参照)。

2021年6月30日【東洋エンジニアリング】ブラジル連邦監察庁による行政審判の開始について
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS05120/dfeab58b/9b06/4555/bb77/77bd04b2ffb2/140120210630459630.pdf

問題となっているプロジェクトは、PPI社を含むコンソーシアムが11年に国営石油会社のペトロブラスから受注したリオデジャネイロ州のコンペルジェ石油コンビナート内のユーティリティ設備の建設工事。

同社は21年の行政審判開始時から「不正行為には一切関与していない」という立場をとっており、今回の決定についても、不正行為には関与してないと一貫して主張。「本決定に対しても異議申し⽴ての⼿続を取り、適切に対応してまいります」としている。

赤外線センサー首位、日本セラミック「不正アクセス」を公表

14:45【日本セラミック】当社サーバーに対する不正アクセスに関するお知らせ
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120250408510727.pdf

赤外線センサーで世界のシェア6割を占める日本セラミックは、4月7日に同社サーバーで障害が発生し原因を調べたところ、同月5日に第三者から不正アクセスを受けたことを発表した。

これを受けて、個人情報を等を含む機密情報等が漏洩した可能性もあるとして、外部専門家を招き、被害範囲の特定、原因や侵入経路の調査を開始したという。

創薬ベンチャーNPT「ワクチン製造」めぐり不具合発生

16:00【NPT】初回患者登録の延期のお知らせ
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120250408510716.pdf

2018年創業で東証プロマーケット上場のバイオ・医薬品メーカー、NPT(東京・江東区)は、同社が開発する個別化樹状細胞ワクチン「NPT001-HTY」について、治験医療機関での初回患者登録を延期することを発表した。

原因は、製造工程で使用する一部の機器において点検作業中に不具合が生じたことで、製造販売元から同様の不具合が発生する可能性があるとの指摘を受けたこと。

同ワクチンをめぐって、NPTは昨年12月、食道がんにおける第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験の治験計画書について、医薬品医療機器総合機構(PMDA)による30日間の調査期間が終了したことを受け、都内の医療機関2施設で臨床試験を行うことを発表。今年2月初旬より患者登録を開始する予定としていた。

その他、ハウスローゼシンカリソー教育エクセディエスペック関東電化工業イントランスの7社が筆頭株主等の異動を公表したほか、シンワワイズタビオミニストップなどが特別損失の計上を発表している。