【無料連続ウェビナー! 申込受付中】品質不正とガバナンスの最前線:公認不正検査士と探るリスクと対策
いまや日本企業の宿痾となった「品質不正」
製造業企業をはじめ、わが国で「品質」をめぐる問題が多発している。
8月には品質不正問題の影響を受けて、ダイハツ工業などで停止していた自動車の生産や出荷が再開したものの、今年上半期は“品質不正ショック”が日本全土を覆ったと言える状況だった。
事実、今年6月にはトヨタ自動車など5社で型式指定申請における不正が発覚、国土交通省から「是正命令」が出される事態にまで発展した。わが国製造業の本丸というべきトヨタ本体での不正発覚は内外に衝撃を与えたが、2010年代半ば以降、大手メーカーにおいて品質不正が相次いで露見してきた経緯がある。
東洋ゴムの免震・防振ゴム試験データ偽装、自動車各社の燃費詐称やデータ書き換え、神戸製鋼所における大規模品質データ改竄、東レ子会社でのデータ改竄、三菱電機の各部門での検査不正……
海外では独フォルクスワーゲンにおける排ガス不正(2015年)があったものの、上記の通り、品質不正は大手企業に及び、この問題はいまやわが国製造業の宿痾のような様相さえ呈している。しかも、相次ぐ不正発覚にもかかわらず、根絶はおろか、「次の問題企業はどこなのか?」といった疑心暗鬼すら引き起こしている状況だ。
品質不正を「ガバナンス」視点から考える連続ウェビナー
そこで今回、本誌「Governance Q」(ガバナンスキュー)は、わが国唯一の不正検査・教育の専門機関「日本公認不正検査士協会」(ACFE JAPAN)と共同で、品質不正をコーポレートガバナンスの視点から検証する特別連続ウェビナーを開催。10月11日金曜日の第1回を皮切りに、10月から11月にかけて5つのウェビナーを随時配信していく。題して「品質不正とガバナンスの最前線:公認不正検査士と探るリスクと対策」――。
日本公認不正検査士協会(ACFE JAPAN)公式サイトはこちら
内容は、(1)ガバナンス機能の強化による品質不正予防・抑止、(2)不正発見手段としての内部通報制度、(3)実際の不正調査を実施するプロセスとその留意点、(4)大手企業における品質不正を起こさせないガバナンスの構築事例、そして、(5)日本企業に蔓延る品質不正の病理解剖――といった「品質不正」をそのフェーズごとに切り分けて詳説したもの。しかも、登壇者はいずれも不正予防・検査のプロフェッショナル、公認不正検査士(CFE)だ。
対象は、製造業のみならず、サービス業に至るまで、現場の品質管理担当者は元より、本社の法務・コンプライアンス部門、監査、内部監査部門、そして経営層までを射程に入れ、従来の「品質管理」目線とは趣を異にした独自性の高いウェビナーを企画している。
第1回ウェビナーは「品質不正予防に向けた“意識改革”」
10月11日金曜日15時からの第1回は三浦法律事務所パートナー、坂尾佑平弁護士による「品質不正予防に向けた“意識改革”」。坂尾弁護士がコーポレートガバナンス、インテグリティ(誠実性)、組織風土の視点から、品質不正を起こさない企業構築を目指す内容でお届けする。
【対象】主に製造業の品質管理、法務・コンプライアンス担当者、内部監査、経営層・管理部門の方
【開催日時】2024年10月11日金曜日15時00分スタート
【参加費用】無料
【配信形式】Zoom
このほか、第2回以降のウェビナーについては、詳細決定次第、順次、本欄他でお伝えする。「品質月間」のこの機会に、製造業に限らず、幅広い業種、そして、幅広い職種のみなさまのご参加をお待ちしております。
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